Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

今日の午後、歌舞伎町。
コマ劇近くの喫茶店に打ち合わせで入る。

時刻はおやつ時。
店内は思ったより混雑していたが
3人座れる席を見つけた。

喫煙席と禁煙席に分かれているうちの
喫煙席の側、ちょうど分け目の隅っこの席だ。
3人なので僕の向かいには誰も座らなかった。
あと一人参加する予定だったのだが、
事故に巻き込まれて間に合わないかもしれないと言う
連絡があったのだ。

とは言え、お互い忙しい身なので
待っている暇は無い。
進められるところは進めておかないと
スケジュールもかなり押しているのだ。

パーテーションの向こう側は禁煙席になっている。

そこへどやどやと元ギャルたちの一団が入店する。
30年前の妙齢のお嬢さんがただ。
8人ぐらいいただろうか。

さほど広くも無い店内の席を
無理やりに(というか無言のプレッシャーを与えて)
別の席に変更させたり、
一人掛けの席の向かい側の椅子を強奪したりして
一箇所(!)に座る。

「あらぁ、譲っていただけるんですかぁ?すいませぇん」
「この椅子、空いてますぅ?」

などと空々しい空気が店内に流れる。
僕の向かい側の空席も強奪されかかった。
何というか、こっちが返事をする前に
椅子の背を掴んで動かそうとしているのだ。

「あ、いや、連れが来るんで」

と辛うじて僕は確保する。
禁煙席に座ってくれたのが
せめてもの救いだろうか。
横でペチャクチャやられたら
打ち合わせどころではない。

しばらくそのままで時間が流れる。
打ち合わせも大事な部分に差しかかり、相方が一服を始める。

とそこへ。
元ギャルの一人がこちらへやってくる。

「すいませぇん」

またか。まだ椅子が足りないのか。
そう思って身構える僕に
元ギャルは切り出す。

「灰皿、借りてもいいですかぁ?」

何、灰皿だと?

「いいですけど、そっちは禁煙席だと思いますよ」

と返事をする僕に彼女は頷いて言う。

「そうなのよ。向こうは吸えないから
こっちで吸わないといけないのよ」

そして、彼女は僕のテーブルに置いてある灰皿を
自分の手元に引き寄せて
メンソールの煙草に火をつけた。

ここで吸うのかよ!

僕も含めた3人が、一瞬唖然とする。
お嬢さん、アナタこの場の空気に気が付きませんか?
いや、さすがとしか言いようが無い。

ところが・・・
彼女の偉業はそれだけでは終わらなかった。

立って煙草を吸うことに疲れたのか、
彼女は、僕の前の空席をほんの申し訳程度にずらして
灰皿を手に取り、
まるで話なんか聞いてないとでも言うように
背中を向けて椅子に腰掛けたのだ。

座んのかよ!!

もう打ち合わせどころではなかった。
僕らはお互いに顔を見合わせて苦笑いしながら
サービスで出されたお茶をすすっていた。

そして喫茶店を出る。
コマ劇の看板には、こう出ていた。

6月の公演「氷川きよし」

あと3週間、この手の元ギャルが
歌舞伎町界隈を跋扈するようである。
どうやら、打ち合わせは別のところにした方が良さそうだ。
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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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