Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

天鳳名人戦第三節

前回の第二節の感想で
天鳳を代表して出場する二人に対し
自分のベストパフォーマンスを出し切ることを期待する記事を書いた。

麻雀はなかなかに埒の明かないゲームだから
ミスをしなければ勝てるというものでもなければ
技術が高いから必ず勝てるというものでもない。

だからプレーヤーは
自分の持てる実力を最大限出すことだけに集中するしかない、
僕はそう思っているし
彼らにもそれを期待した。

もちろんそれは僕の勝手な期待であり
彼らは彼らの価値観に従って戦えばいいことではある。

ただ、僕は自分が観戦する際に
自分の期待するものを観たくて観戦するだけのことだ。

そういう意味で、第三節の戦いを
僕はとても高く評価している。

結果を見れば、ASAPINもマーク2も負けたと言うべきだろう。
けれど、彼らが全力で折れることなく戦ったことはわかる。

ミスをしなかったわけではない。
大きなものも小さなものも含めてミスはしただろう。
僕には優劣を決めることができないけれど
疑問手や緩手と呼ばれるものもあっただろう。

でもそれはみな同じだ。
みんな多かれ少なかれミスや疑問手を打つ。
致命的だと思われるミスをしても「不思議の勝ち」があるのが
麻雀というゲームだ。
僕が言いたいのはそこではない。

苦しい戦いをこの日の二人は終始強いられた。
聴牌巡目や待ちの良し悪し、あるいは裏ドラの乗り方も含めた打点に至るまで
運勢と言う点ではかなり大きな差があった。

それはもちろん仕方の無いことだ。
麻雀はそういうゲームだ。

けれど半荘4回もの間、その差を味わい続けていれば
どこかで折れてしまってもおかしくない。
全員がミスをするのにも関わらず
裏ドラがごっそり乗ってリカバーできる者とそうでない者がでてくれば
それはメンタルに大きな影響を与えるだろう。

そこで歯を食いしばって
それでも最善だと思う一打を打ち続けられるか、
焦りや苛立ち、前に出たい気持ちを抑えて我慢ができるか、
それはまさにプレーヤーとしての実力であり
その点で昨夜の二人は本当に良く戦っていたと思う。

勝ち負けという意味では負けは負けだ。
我慢をしたからと言って
次節の戦いでそれが必ず報われるわけでもない。

結果が伴わなければ叩かれることもあるだろう。
嫌なものだろうとは思うけれど、それを避けることはできまい。
点差という点で考えれば
ASAPINはかなり追い込まれていると言ってもいい。

それを承知でなお、自分の最善を尽くすことに全力を挙げるというのは
なかなか難しいことだろうと僕は思う。

天鳳を代表して出ている二人が負ければ
「天鳳位(笑)」と嘲笑されることもあるかもしれない。
でもそれはプロも同じだ。
プロが負ければ「プロ(笑)」と言われるだけだ。

僕の知る限りにおいて
麻雀の世界で、競技団体だけでなくプロアマの垣根まで越えて
一般から選抜されたアマチュアがリーグ戦に参加したという大会は無かった。

この天鳳名人戦というイベントは
そういう点でも画期的なものだと思うし
二人がプロと同じ土俵で戦っていることは分かっておくべきだとも言える。
単純な花相撲ではない。

僕が麻雀をやり始めた頃と比べて
麻雀を取り巻く環境は大きく変わった。

僕が彼らの年代だった頃など
大隈商店街のしけた雀荘で
仲間内で勝った負けたと騒ぎながら
小銭のやり取りをしていただけだった。

ネット麻雀などもちろんなかった。

ネットとリアルの融合という流れは
おそらくこの先もどんどん大きくなるだろう。

昨日は雀龍門でもネットとリアルの融合と言うべきイベントがあった。
それは天鳳名人戦とはまた違う性質のものだったけれど
ネットからリアルの麻雀に、あるいはその逆に人が動く流れは
もう止めることはできないだろう。

今はまだ、勝った負けたの結果論で評価する人の方が多いかもしれない。
それでも牌譜の分析などを通じて
内容で評価する人が増えているのは事実だし
今回もいろんな人がそれぞれの切り口で評価を試みるだろう。

そういった分析、評価に必要な再現性は
ネット牌譜にしかないものだし
それがおそらくはプロの世界にも影響を及ぼすはずだ。

その先駆けを天鳳位の二人に担えとまでは言うつもりは無い。
プレーヤーとして最前線に立っていく人と
イベンターとして貢献する人が同じである必要は無い。
それはそれに適した人や組織がやっていけばいい。

彼らはこの名人戦の舞台で
彼らが持つ力を最大限発揮することだけに集中してくれればいい。
まだまだ先は長いのだ。

この名人戦の舞台だけでなく
彼らの麻雀人生と言う意味でも。

次節も期待する。

<天鳳名人戦第三節まで>

1   154.0  12.83  12  5/ 3/ 2/ 2 2.08 Ⓟ小林剛
2   124.0  10.33  12  2/ 6/ 4/ 0 2.17 Ⓢ福地誠
3   117.0   9.75  12  6/ 0/ 3/ 3 2.25 Ⓟ石橋伸洋
4    51.0   4.25  12  3/ 4/ 3/ 2 2.33 Ⓟ須田良規
5   -25.0  -2.08  12  3/ 3/ 2/ 4 2.58 (≧▽≦)
6   -70.0  -5.83  12  3/ 2/ 2/ 5 2.75 Ⓟ鈴木たろう
7  -134.0 -11.17  12  1/ 4/ 3/ 4 2.83 Ⓟ多井隆晴
8  -217.0 -18.08  12  1/ 2/ 5/ 4 3.00 ASAPIN
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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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