Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

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イデオロギー闘争

プロ連盟のタイトル「十段戦」の放送がニコニコ生放送であるようだ。

連盟のタイトル戦の格付けは
鳳凰位と十段位が二大タイトルだから
言ってみれば看板タイトルということになる。

プロ連盟は麻雀プロの世界の最大手だから
注目度もかなり高いだろう。

モンドや最強位戦でもかなりの視聴者が集まったけれど
プロの看板タイトル戦の模様をネット配信で観戦できるようになったわけだから
今までとは隔世の感がある。

惜しむらくは、おそらくその場所で
旧態依然とした解説がなされるであろうことだ。

「ポンチーばっかりの鳴き麻雀は品がない」
「麻雀は手作りが大切」

そんな解説を連盟の重鎮がするだろう。
それ自体はもうしょうがないことかもしれない。

信じられないかもしれないけれど
40年前の将棋の世界では
穴熊という戦法に対して同じような批判があった。

「穴熊は品がない」

その優秀性が認められていったのは
穴熊を採用した棋士が勝ちまくったからだ。

15年前までは、横歩模様の序盤で後手が飛車先の歩を交換したら
飛車の引き場所は84か82の2通りしかなかった。
中座飛車と呼ばれる85飛車戦法が出てきたのはつい最近で
やはり中座飛車を採用した棋士が勝ちまくったから
その優秀性が認められるようになった。

もちろん同じ戦法がずっと優秀なわけではない。

居飛車穴熊に対して藤井システムが生まれたように
優秀な戦法であっても万能ではないし
その対策というのは必ず生まれていく。

中座飛車も同じだ。
徐々に先手側の対策が進み
また後手がその対策に対して新たな対策を施す。

将棋の序盤戦術はそうやって飛躍的な進歩を遂げた。

麻雀は残念ながらそこまでドラスティックな進歩はしない。
戦法としてより優秀であっても
そこまで明確な優劣がつくことは少ない。

将棋の世界で55:45はかなりの差だけれど
麻雀の世界ではそこまでの差にはならない。

だからなかなか戦術が進まない。

凸本以降、麻雀の研究はとても盛んになったと思う。

天鳳でも、鳳凰卓の牌譜を用いた統計的な解析などを
北HAZさんやみーにんさん、あるいはG3さんあたりがブログなどで発表されている。
彼らの人となりまでは僕は知らないけれど
彼らの研究が麻雀の戦術の進歩に大きく寄与していることくらいは分かっているつもりだ。

でもそれを受け入れられない層が
実のところまだたくさんいるのだ。

モロ引っ掛け、後付は汚い。
鳴き麻雀は品がない。
愚形即リーチよりも手代わり待ちで役を作れ。

もしかしたらネット麻雀のユーザーは
こんな意見が未だに残っていることに
驚くかもしれない。

いくらなんでも昭和すぎるだろうと。

でも予言しておくけれど
十段戦の解説では絶対そういう言葉がでてくる。

「プロは麻雀を魅せないといけない」
「ポンチーばっかりじゃ品がない」

もちろんそれを否定するつもりはない。
例えば小島武夫氏が麻雀の世界で果たした役割は本当に大きいと思うし
氏の姿勢に対してある種のエンターテイメント性を認めることもやぶさかではない。

ただ他の打ち方を認めた上で己の美学を語るのではなく
他の打ち方を否定することでしか語ることができない度量の小ささが残念なだけだ。

そして。

これもネット麻雀の世界のプレーヤーには驚くべきことだろうけれど
リアル麻雀の世界ではむしろその発想の方が主流なのだ。

嘘だと思うなら、ちょっと田舎のピン雀に行ってみればいい。

メンバーに対してモロ引っ掛け禁止などの制約を課している店の多さを知るといい。
その制約が存在するのはなぜなのかを考えてみればいい。

モロ引っ掛けやバック仕掛けに対して
拒絶反応に近いものを示す客がどれだけ多いかを知るといい。

麻雀というゲームにおいて
プレーヤーが第一に追求すべきなのは勝利であり
それを魅力にできないのであれば
それはもうそもそもエンターテイメントとして成立しないと僕は思う。

まず魅せるべきなのはそこだ。
手役作りもポンチーもその手段であって目的ではない。

何をもってプロを評価するのかと問われれば
それはもちろんまずは結果なんだけれど
その次に評価するとすれば
手役を無理やりに追いかけることを魅せると形容することでなく
勝利を追求する上で自分が(あるいは他のプレーヤーが)選択した打牌やその思考を
自分の言葉で発信できることでだと僕は思う。

だから僕は期待する。

今の若いネット麻雀のプレーヤーが
どんどんリアルの世界に進出していって
目覚しい結果を出すことで
そういった旧い発想を駆逐してくれることを。

ネット麻雀の世界には
年功序列もないし会費もない。
もちろん使途不明金もない。

自由で広大なフィールドを使って
どんどん強くなれる。

会長などを頂点としたピラミッド型の組織なんか
そもそも最初からないんだから。






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天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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