Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

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ピラミッドの階段

今更言うことでもないけれど
アングラの世界に結構長く居た。

来る日も来る日も勝負事の様子を見続けてきた。

到底ありそうもない出来事も見た。

例えばバカラというゲームは
プレイヤーかバンカーのどちらが勝つかを当てるゲームであり
その確率はほぼ50:50に近いのだけれど
どちらか一方が連勝することがある。

バンカーの連勝は引き分けを挟んで28連勝というのを見たことがあるし
プレイヤーの連勝は20連勝まで見たことがある。
ドローと呼ばれる引き分けが7回連続で続いたのも見た。
(確率的にはドローは10回に1回くらいのものだ)

客のベットが18回続けて当たったのを見たこともあるし
20回続けて外れたのを見たこともある。
イカサマでもなんでもない、普通の勝負でだ。

だから、何をしてもうまく行く時を流れが良いと呼び
何をしてもうまく行かない時を流れが悪いと呼ぶなら
流れはあると言うしかないと思っていた。

そして、流れがあると言うのであれば
どうにかしてそれを操りたいと考えた。

「流れが良い時」は1日で千万単位、月に億単位で抜ける世界なのだ。
イカサマをしないで操れるならどんなにいいだろうか。

だからいろんなことをする。
本当に必死であれこれ考える。

神頼みに始まって、盛り塩の盛り方、テーブルの配置をいじったりもするし
盆に出ているディーラーを交代させたりもするし
メインディーラーとサブディーラーの相性の記録を取る。
挙句には店に流す有線放送のチャンネルまで変えたりする。

そしていつか悟る。

人為的に流れを操るのは無理なことなのだと。

ではそれを止めるのかというとそんなことはない。
ディーラーを代えることなど頻繁にする。

シュートボックスに入っているカードは
一旦入ってしまえば後から変えることはできない。

バンカーが何連勝するか、
プレイヤーが何回勝つか、誰にもわからないし
左右することもできない。

出る目は決まっていて、客がそれを選ぶ。
店やディーラーが客がどちらを選ぶかをを強制することはできない。

でもディーラーを代える。

なぜか。

ディーラーを代えると
客自身が流れが変わったと思ってくれるからだ。

「ディーラーが代わったから目が変わる」

カジノの世界でそれを信じている客は本当に多い。
バンカーがずっと連勝していて
客はそれを当て続けているのに
ディーラーを変えると、客が勝手に

「ディーラーが代わったから」

と言ってベットを減らしたり
場合によってはプレイヤーに賭けたりしてくれる。

もちろんそれが功を奏することもあるけれど
客が自分の判断にディーラーの交代という要因を取り入れることは
その決断を鈍らせる結果につながる。

迷えば迷うほど間違えるのが人間なのだ。

そうやって負けていった客はだいたいこう言う。

「あそこで流れが変わったな」

そして僕らはこう答える。

「そうかもしれませんね」

そんなわけないだろうなどとは決して言わない。
そう思ってくれていたほうが楽だからだ。

これは日本に限った話ではない。
世界中、どこのカジノでも
客が連勝したりしていれば途中でディーラーを代える。

カジノにとっては
ディーラーが代わると流れが変わると
客には思ってもらっていた方がいいし
ディーラーはルーレットの目を狙って出せると思ってもらっていた方が楽なのだ。

非合理的な考え方をしている客に
わざわざ目を覚ますようにアドバイスしたりはしない。
究極的なことをいえば、客が全員合理的な考え方をしたら
誰もカジノで遊ばなくなってしまうではないか。

後付けでいいならいくらでも流れについて語れる。
ただでさえ人間は博打において
自分に都合のいい事実しか記憶しないのだ。

うまく行ったときだけドヤ顔で

「ほらな~」

と言わせておくだけでいいなら
いくらだってさせておけばいい。

後付けでそれっぽいことを言っておけば
鴨が鴨のままでいてくれるなら
こんな楽なことはない。

僕にだっていくらでも言える。

麻雀の世界で語られる「流れ」も
たぶん同じ意図なんだろうと思う。

かつて観戦する人もおらず
再現されることなど全くなかった時代なら
自分が任意に取り上げた局面を持ってきて

「ここでの鳴きが流れを変えた」
「この仕掛けをしたことで流れを失って次の局で失点した」

などと言っておけば

「そういうもんなのか」

と思ってくれるんだろう。
それは誰にも検証されないから。

そうやって作り上げたピラミッドを崩さない人間にだけ
ピラミッドの階段を昇ることを許すのだ。

まるで大したことのない技術を
秘伝の奥義として伝えていく武術のようだ。

完全に自分たちのピラミッドの一部になったら免許皆伝だ。
部屋を暗くして、祝詞を唱え、
厳かに、重々しく、巻物に書かれた奥義を渡す。

そしてこう釘を刺すのだ。

「ゆめゆめみだりに使うでないぞ」

当たり前である。

今どきそんなもん何回も使ったらあっという間に分析され
あっという間に底が割れる。
いつまでも使い物になんかなりゃしないのだ。

それを平気な顔をして使い回しているのが・・・
いや、これ以上は言わないでおこうw



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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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Twitter=@foolishowl0425

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