Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

中途半端のろくでなし

福地先生のブログに取り上げられていた局面。
ちょっと補足が必要というか、
自分の思考も整理しておきたいところでもあるので
ここでまとめておこうと思う。

局面図は以下。
東1局、中バックの仕掛けをしていたところに
下家から先制リーチが入ったところだ。

2013040906gm-00e1-0000-2ee31e06tw=2ts=0close.jpg


まず気を付けなければいけないのは
この局面を論じる際に
これが東風の順位戦の局面であるということを念頭に置くことだ。

東南戦ならどう打つかという視点は
ここではあまり意味を持たないと思う。

東南戦の東1局にこういう仕掛けをするかどうかという点で
既に仕掛けの基準に違いがあるわけで、
それを無視してこの局面での押し引き基準や局面評価を論じても
有意義な議論にはならないのではないだろうか。

ともあれ、ここでの局面評価における
(主導権取りに行ったのに先制されちゃったよorz)の次の話だ。

手牌の中で最も安全度の高い牌は5pだろうが
1枚しか無いから凌ぎきれそうもない。
さらに、親が一発目でドラを切っている。

1sは確かに比較的安全そうに見える捨て牌だけれど
一発で切るからにはそれなりの手、どころか
聴牌が入っている可能性もあるだろう。

仮に聴牌が入っているとすれば
追いかけリーチをかけないという点で現物聴牌を疑わないとならない。
無筋の聴牌であれば追いかけるだろうからだ。

だからこの7mツモの時点では5pはほぼ打牌候補からは外れていた。

残る打牌候補は中、赤5m、1m。

聴牌を取るのであれば赤5m。
どうせ安全牌もいくらもないのであれば
押し切ってしまおうという打牌だ。

片筋だから無筋よりはいくらか安全度も高い。
局収支だけを考えるなら有力な一打だと言っていいだろう。

がしかし、これは順位戦なので
単純な局収支だけで決めることには抵抗がある。
赤5mで刺さればだいたいマンガン以上になるだろうし
東風戦でマンガン放銃のビハインドは
最終着順にものすごく大きな影響がある。
打点も1300でリターンも少ない。

片和了のシャンポンで押し切れるとは思えないし
順位期待値という点でも、選択しにくいというのが結論。

次に安全度の高い牌は中だろう。
現物がないなら字牌の対子落としというのはセオリーに近い。

がしかし、中を切ってしまうと、この手はほぼ死ぬ。
最終順位に与える影響はそこまで大きくはないだろうが
局収支でいえばマイナスが確定した状態だ。

一方、1mは中ほどの安全度は無いけれど
1枚多く持っている分、凌げる巡も多い。
3枚落としている間に、5mあたりにくっついてもう1面子作れるかもしれない。
中が刻子になるかもしれない。
中途半端といえば中途半端だろうか。

ここで僕は、中と1mの危険度の比較を1~2%くらいかなと考えていた。
それくらいの差なのであれば、
和了しきることで、その後の失点可能性を減殺してしまう方が
得なのではないかという判断をしたわけだ。

ここまでがその場における僕の思考。
赤5mを切って和了し切ることを考えるには危険度や失点のデメリットが大きすぎる、
中と1mでは1mで刺さることの方が明らかに多いのは分かっているけれど
その差がそんなに大きくないなら押し切ってしまうことを考えちゃおう、
そういう結論を出したということだ。

中が当たりだったとかいうのはたまたまの話。
読みとかそんなものでももちろんない。

2013040906gm-00e1-0000-2ee31e06tw=2ts=0.jpg


その後の福地先生との会話以降の考察の話が以下。

現代麻雀技術論を参照すると、
単騎以外の字牌:3.4%、無筋1・9牌:6.3%とある。差は2.9%。

でも北HAZさんのブログだと字牌1%、無筋1・9牌の危険度は7%弱で差は6%弱にもなる。
これは鳳凰卓の牌譜を解析して出てきた数字なので
一般的な場、ルールにおける数字よりは信頼できるはずだ。

ただしこれを鵜呑みにして6%も差があるじゃないかというのは
僕にはこれもまた抵抗がある。

まずこの1%という数字は1枚切れている字牌も含んでいる。
ということは、生牌の対子を落とした時の危険度は
もう少し高くなるのではないだろうか。

倍増とまではいかなくても、1%以上、2%近くだろう。
(別の方からいただいた15万局の解析をした数字では1.2%とのことだった)

そして両面にほぼ限定でき、6巡目の時点で2mが2枚見えている1mの危険度は
7%よりも結構下がっているように思う。
3%というのはさすがに無理があるようだけれど
4%くらいにはなるのではないだろうか。
(同じ方からいただいた解析数値だと4.3%くらいとのことだった)

ということは中と1mの危険度の差は
おそらく3%くらいということになるはずだ。

僕の考えていた数字よりも1%強多いわけだ。

僕にとっては、この局面における中と1mの安全度の差が3%強だということを
知ることができたというだけで収穫ではあるのだけれど
要するに、僕のアプローチとしては
数%のリスク上昇を負担しても3巡凌いで、
和了することで失点可能性を減殺できる可能性を残した方が得だ、
ということになる。
1~2%ではなかったけれど、3%くらいなら同じ結論を下すと思う。

合っているかどうかはまた別の話だし
局面が進めばまた判断に加える要素が増えてくるわけで
その都度打牌候補は変わってくるだけの話だ。
中が出たとしても鳴かずに安全牌にすることだってあるだろう。

これが実際は6%ということであれば
中を切るべきだったんだなという反省を次に活かすことになる。

大事なのは、この局面評価のアプローチにおいて
少なくとも、数秒間で上に述べたことを検討し決断できるレベルまでは
判断基準を落とし込んでおくことであり
その基準の精度をこうした議論によってより上げていくことだと思う。

文中のリンクにあるような戦術サイトを読んで理解できていたとしても
それを実戦で使うレベルにまで自分の中に落とし込んでおかないと
その場でサイトを参照する時間は無いわけだし
ましてその場で考察する時間などあるはずもないのだ。

そりゃ東京大学物語の村上君なら
こういった考察を0.05秒でできるんだけどさ、
僕にとっては数秒間でさえ短いんだから。



東京大学物語とか挙げる漫画が古すぎじゃありませんかねって人はクリック!
スポンサーサイト

Home

プロフィール

omoteura

Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

tenhou_prof_20100117.jpg

アングラ小説はリンクから。
Twitter=@foolishowl0425

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

カレンダー

03 | 2013/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

月別アーカイブ

カテゴリ

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。