Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

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ガラパゴス

今更の感が強い話だけれど、天鳳位が立て続けに2人誕生した。

最高段位が九段止まりの僕からすれば
十段のpt配分をクリアしたというのは
これはもう完全に偉業の領域だ。

あの絶壁ともいえる坂道を登り切るのは
そう簡単なことではない。

その天鳳位について
あちこちでいろんな意見を目にした。
肯定的なものもあれば否定的なものもあって
それはもちろん当然のことなんだけど。

先日の記事でも言ったけれど
天鳳位という地位の創設その他天鳳の運営に関して
僕が何か関与していると言うことは全く無い。

僕は運営の人間では無いし
依頼も受けていないし雇用関係にも無い。

個人的な意見を求められ述べただけで
否定的な意見を持っているからといって
僕に言われても困るというのが実際のところだ。

ただ、僕は天鳳位という地位は別にあってもいいと考えている。

オンラインゲームにはゴールを作らない、

なるほどそれはその通りだろう。
ビジネスとして運営される以上、
ゴールを作ってしまえば
そこに到達したプレーヤーは去るしかない。

天鳳位、というゴールを設定したことで
類まれな成績を修めたプレーヤーが打つことをやめてしまうのは
運営にとって大きな損失になるのかもしれない。

収益的にも課金者が一人減るわけだから
宣伝効果がそれを上回るかどうか分からない限り
マイナスだと考えてもいいのかもしれない。

でも、天鳳位はゴールではない。
段位戦は卒業するかもしれないけれど
戦うフィールドはまだまだある。

今までも何度も述べてきたけれど
麻雀というのは強さの分かりにくいゲームだ。

段位が高いからと言って
十段が七段に必ず勝つかと言えば、これはもう全然そんなことはないし
1000試合戦ってなお、出てきた成績の信用性に疑問が残る。
確実に強さを判定できる試合数自体、そもそも定かではない。

さらに、ルールの違いや
評価基準の違いもある。

赤有りの東風と赤無しの東南では
同じプレイヤーでも成績に違いが出るだろうし
収支戦と順位戦でも違うだろう。
トップに重きを置く評価基準と、
ラス回避に重きを置く評価基準でも違うと思う。

プレーヤーは自分が戦うフィールド上での最適な戦術を選べるように
各々が知恵を絞り工夫を凝らして対応していくわけだ。

天鳳をやらない人にとって
あるいは天鳳を嫌う人にとって
一つの大きな理由に「ラス回避優先」というものがある。

段位が上がるにつれ
ラスによって失われるポイントは大きくなる。

1度のトップよりも大きな損失を被るわけだから
必然的にラスを取らないことを優先する戦術が最適とされるようになり
段位が上がっていくにつれ、その戦術の徹底度合いは高まる。

自分が今までやっていたこととは
違うものがそこにある。
それを嫌う人が少なからず存在する。

天鳳位ではなく十一段、十二段と段位を上げていくにつれ
その戦術はどんどん特異なものになっていくだろう。

ラス回避の戦術の度合いをどんどん突き詰めていっても
それは戦術的にはガラパゴスのようなもので
世の中の多数を占めるフィールドでの最適な戦術とは乖離していく。

十一段のpt配分で最適な戦術を示せるだけの強いプレーヤーがいたとして
それが一般的な麻雀の強さの評価基準とかけ離れてしまえば
果たして評価されるだろうかと言えばされないだろう。

天鳳のラス回避麻雀に対して否定的な人は
きっとこういうだろう。

「天鳳でいくら強くてもね、リアルの麻雀とは違うからさ」

それでいいのだろうか、と思うのだ。

一部の熱狂的なマニアだけが天鳳における十一段の最適戦術を評価して
その他の多数のプレーヤーは見向きもしないのは
天鳳にとってもいいことではないのではないかと思うのだ。

フリーでは勝てない打ち方だ、とか
俺はフリーでは勝ち組だけど天鳳では~とか
そういう批判が世の中には山ほどある。

そういう人たちにとってみれば
天鳳でいくら強くてもね、という抗弁が今まであったわけだ。

僕はフリーを初めとするリアルの麻雀も打つ人間だから
実感として、同じ部分もあれば違う部分もあるというのは分かっている。
要するに、それぞれに対応しようとするかしないかの問題だ。
あるいは対応できるかできないかの問題だ。

僕は、天鳳位になるようなプレーヤーなら
リアルの麻雀における最適な戦術にも対応できると思うし
十一段、十二段と特異性を突き詰めていくよりは
むしろ外の世界に打って出て、その対応能力とともに
牌理のような共通する部分の優位性や
自分が考える最適な戦術を徹底できるだけの精神力を示して欲しいと思う。

そのきっかけとして天鳳位到達というのがあるのなら
それで全然構わないと僕は考える。
(もちろん十段とかでも構わないのだけれど)

天鳳位になったプレーヤーがそのままいなくなるのではなく
彼らを天鳳を代表するプレーヤーとして
他の舞台で活躍してほしい。

また運営がそれをバックアップするくらいになれば
それはそれでもっといいと思う。

プロジェクトCの記事などで書いてきたことは
基本的にその発想が土台にある。

天鳳位までいかなくても、天鳳で優秀な成績を修めたプレーヤーが
他のフィールドで活躍することで
それは結果的に天鳳を盛り上げることにつながるはずだから。

何度も言うけれど
麻雀は強さの分かりにくいゲームだ。

麻雀を始めて間もない人にとって

「天鳳に打ち込めば麻雀が強くなれるんだ」

というのを示せるとすれば
それは天鳳の特異な戦術を突き詰めることによってよりは
他のフィールドで活躍している
天鳳出身のトッププレーヤーを見ることによって、だろうと思う。

立ち技最強決定戦を謳ったK-1がかつて盛り上がったのも
PRIDEやストライクフォースなどの総合格闘技が盛り上がるのも
根底にあるのはより普遍的なルールで戦った時の強さを見たいからだと思う。
バックボーンがグラップラーでもストライカーでもいいのだ。

麻雀の世界において、より普遍的なルールというのがあるとすれば
それは天鳳のものではないだろう。

それからもう一つ。

麻雀の世界は、僕が知る限りにおいて
基本的に分化分裂の方向に進んできた。
言ってみれば、それぞれが自分たちの島に閉じこもって
時々単発的な交流を繰り返すだけだった。

島の中で意見が異なる人は島を出て行って
また別の島を作る、その繰り返しだった。

天鳳もそうなる可能性をもちろん孕んでいる。
評価基準がかなり特殊なだけに
その可能性はむしろ高いかもしれない。

僕は、そうなって欲しくないのだ。

できることなら、ネットとリアルの両方で
麻雀を楽しむ人が増えて欲しいと思うし
天鳳で麻雀を覚えてフリー雀荘にも行って麻雀を楽しむという人が
もっと出てくればいいんじゃないかと思う。

麻雀を覚えてからずっと、一度も飽きることなく麻雀をやっている者として
麻雀の世界が、分化よりも融合する方向に進んで欲しいと
僕は、個人的に強く願っているのだ。
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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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Twitter=@foolishowl0425

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