Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

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天鳳名人戦第五節

分からないことを分からない、
知らないことを知らない。
そう言わないで何かしら理屈をこじつけてしまうことがある。

麻雀もそうだ。

前の局に起きたことが次の局に影響する、
あるいは流れを形成していく、
そう考えるのは自由だ。

ここでミスをしたから
次の局に、本来上がれなかった者があがれたりする、
そんな風に言ってしまえば話は楽だ。

うまく予言した通りになれば
何も知らない初心者は簡単に感心させることができるだろう。
予言した通りにならなかったら
今度は予言を妨げたであろう行為を適当にこしらえればいい。

役牌を安易に切らずに絞ったから、でもいいし
逆に役牌を積極的に切って攻撃的な姿勢を示したから、でもいい。
その時に起こったことを後から解説するのだから
何とでも理屈は付けられる。

プロじゃなくて僕でも言える。

だから前局の悪い流れを断ち切ることができたのだ、と。

マーク2が先制リーチを掻い潜って
高めマンガンのテンパイを入れる。
そして即和了牌を持ってきた、はずであった。

しかしあろうことか、そこで回線が切れる。

2011110320gm-0009-10011-e1d62b80tw=1ts=3.jpg

本来リーチ棒込みで9000点の収入だったところが
わずか1500点の収入にとどまってしまう。

その後の展開がどうなろうと
流れを元にした解説はできる。

この9000点が足りなくてマーク2が逆転されたりすれば

「本来和了で終わるはずだったのに、流局になってしまったから
流れが悪くなって逆転されてしまったのだ」

と言えばいいし
何とか逃げ切れれば

「これは故意のミスではなくアクシデントだから
流れには大きな影響は与えなかったのだ」

とか言っておけばいい。
他のプレーヤーのミスにしてもいい。
誰でも言える。
技術もへったくれもない。

別にそう思うのは自由だ。
僕には何の関係もない。

初心者から金を巻き上げようと思えば
ある意味においてそれは上手いやり方ですらあるし
もしかしたら女の子を口説くのにだって使えるかもしれない。

自分より下手な女の子に、正直に分からないと言うよりも
そんな感じでしたり顔で説明してやれば

「そうなんですか~すごいですね~誰々さん素敵♪」

みたいに思ってくれる、かもしれない。
神秘的だし何となく深そうに思えるから。

しらんけど。

三国志の赤壁の戦いで
諸葛亮孔明は火攻めを成功させるための条件であった
東南の風を祈祷によって起こす、ふりをする。

けれど、その季節のその地域は北西の風が吹くのが普通だけれど
気圧の谷間にかかった時に東南の風が吹くことがある、
という気象学の知識を持っていれば
数日以内にその現象が起きるであろうということを予測することができる。

後はそれに合わせて祈祷すればいいだけのことだ。

けれどその知識がない人間にとっては

「孔明SUGEEEEEE」

と感心してくれるだろうし
場合によっては

「孔明は魔神か」

という恐怖をも持たせることができる。

今の日本で、雨乞いの祈祷で実際に雨が降ると思っている人はいないだろうが
昔はそうではなかったわけだ。

麻雀において、なんだかわからないけれど
誰かが突然大きな手を上がったときに

「他家が腰の軽い仕掛けをしたから流れが変わった」

というのと

「他家が自分の気に入らない仕掛けをしたから罰があたった(祈祷が通じた)」

というのは僕の中ではほとんど同じだ。
麻雀というゲームの性質上、それが完全に解明されることはないからといって
適当な理屈をこしらえられるのはげんなりする。

後付の理屈を言ったり血液型をネタに使ったり。

勝負事には不思議というか説明の出来ない出来事というのがある。
麻雀に限らずバカラでもそうだしルーレットでもそうだ。

そんなもの、誰にも説明なんかできっこない。

バカラで、コーチ屋という存在がある。

罫線と呼ばれる過去の出目を記録したスコアをしげしげと見て

「次はバンカーが勝つよ」
「次はドローかもしれない」

なんてことをあなたの横で囁いて
あなたがそれに従って賭けて、首尾良く当たったら

「ほらね、言ったとおりでしょ」

と言って当たった分の分け前をもらおうとするわけだ。
当然外れることもある。

外れたら彼らはこう言う。

「あー、社長。カードが1枚ずれちゃってたね。
あのカードとこのカードは本来逆になるはずだったんだよ。
逆になってれば社長の当たりだったのにね。
本当にこのディーラーはタチが悪いよ」

これは作り話じゃなくてホントの話だ。
僕はこういう連中沢山見てきた。

これと、流れで後から説明するのは
僕にとってはとても良く似た行為だ。
分け前まではせしめないかもしれないけど
今の段階では反証ができないのをいいことに
これで金儲けしているわけだ。

もし彼らの言うように
勝負事に流れがあり、読もうとすればその流れが読めるなら
世の中にカジノなんでものは一軒たりとも存在し得ないだろう。


僕が観戦記を書くプロに対して期待するのは
(それが自戦記であっても他戦記であっても)
良く分からないことをまことしやかに説明すること、ではなく
分かっていることはちゃんと説明してくれて
良く分からないことは分からないと言ってくれることだ。

そしてできることなら、分からないことを分かるように研究してくれることだ。

名人戦の話からずいぶん逸れてしまった。

それもこれも、この第五節が
勝負の展開としては味気ないものになってしまったからだ。

足切りが決まる節で
足切りの可能性がある2名が既に決まりかけ、ということになれば
観戦で盛り上がれというのは難しい話だ。

個人的には、もう少し天鳳位に有利なルールで打たせてあげたかったと思う。
ASAPINもマーク2も守備力とか丁寧さではプロには全く引けをとってはいなかった。
こんなにまで丁寧に打てるものかと
個人的にとても感心することも多かった。

プロの方がよほど雑に打っていたとさえ思う。

もちろん、短期の戦いだから
丁寧さとかよりも如何に振幅を大きくするかに焦点を当てた方がいいのかもしれない。

おそらく、だけれど
仮に名人戦が1000試合の戦いになるのであれば
プロたちはそれなりに戦い方を変えてくるのだろうし
それができるだけの引き出しを彼らプロは持っているのではないかと思ったりもする。

ASAPINもマーク2もまだ学生だと聞く。
もしかしたら、天鳳以外での戦いの経験は
それほど多くはないのではないかと思うし
であれば、天鳳で培ったものしか出しようがないだろうと思う。

だから別に何も気にする必要はない。
いい経験をしたと思ってくれればそれでいい。
元々プロに一日の長があるというのは予想できたことだ。

引き出しを増やせたと思ってくれればそれでいいんじゃないかなと思っている。

幸いなことに、来年以降も名人戦は行われると聞いている。
より多くの経験を積んだプレーヤーが
天鳳の代表としてその舞台に立ってくれれば
間違いなくプロを凌駕できることもあるはずだ。

だって考えてみればいい。

今回出場してくれているプロは
それぞれ実績のある一流どころのプロだ。

でも、彼らだって実際には
負けたことの方が、うまくいかなかったことの方が多いんだから。



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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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アングラ小説はリンクから。
Twitter=@foolishowl0425

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