Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

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天鳳名人戦第七節

最高位戦、プロ協会の強豪プロと天鳳位の対戦という構図の天鳳名人戦も
第七節まで来た。

前回でASAPINと多井が足切りとなり
第八節まででさらに二人が足切りになる。

と言っても、抜け番があるので
マーク2と須田は今節が足切りラインを逃れる最後のチャンスだ。

4連勝が必要そうな須田はともかく
マーク2は4位につけている石橋との差を埋めるには
最低でもトップ2回が必要になるだろう。

その前提で戦っていく必要がある。

だからもし自分が同じ立場であれば
ある程度攻撃的に行くと思うし
おそらくマーク2も同じように攻撃的に行くと思っていた。

しかしながら、第一戦から、その予想は覆される。

親のリーチに対してノミ手ながらシャンポン→両面聴牌となったマーク2だが
唯一の現物を中抜きして降りる。

2012010920gm-0009-10011-36183e8ctw=0ts=3.jpg

損得で言えば親のリーチにノミ手で向かうのは損だろう。
がしかし、それは通常の戦いにおいてだ。

何というか、こういった状況においては
ある種のバーサーカー的な思い切りのようなものが必要なのではと
その中抜きを見て僕は感じた。

もちろんそれが正しいかどうかはわからないし
それを踏まえてなお、降りを選択したのだと思う。

どういう選択をするかは完全に対局者の自由であり権利だ。
そしてその結果については対局者が全て受け止めるわけだ。

マーク2はこの日も鉄壁に近い守りを見せた。
丁寧さ、個々の打牌の精度という意味では
心底唸らされた。

これが天鳳位の麻雀だというのは存分に感じた。
おそらく鳳南赤有りの押し引きについては
ほとんど完成の域にあると言っても過言ではないのではないか。

けれども。

それでも僕が自分の主観を述べるのであれば
この天鳳名人戦の舞台で必要とされる押し引きは
彼が見せたそれとは少し異なっているのではと思う。

もしかしたら、それは
マーク2が雀士としてのキャリアの大半を
天鳳で過ごしているということも関係しているかもしれない。

天鳳名人戦のルールに適応しようとしても
具体的にどうすればいいかという引き出しがなかったのかもしれない。
高いレベルでの押し引きを実践していく場は
おそらく彼にとっては鳳南しかなかっただろうから。

そして、変に押し引きの基準を変えてフォームを崩してしまうくらいなら
自分が培ったフォームで戦おうとしていたのかもしれない。

この辺りは僕の個人的な推測だけれど
その点においては終始ぶれることなく打ち切ったというのは
結果はどうあれ評価していいと思う。

僕は自分が天鳳を打つ人間だから
マーク2の言わば天鳳的押し引きの精妙さを体感として理解できる。
率直に言って何度も感嘆させられた。

でも、天鳳をあまり打ち込んでいない層に

「天鳳位ってやるじゃん!すごいじゃん!」
「天鳳ってレベル高いんだな」

と思わせたいのであれば
あるいは鳳凰卓のレベルの高さを訴求したいのであれば
このルールではなく他に考えるべきだったと思う。

今回出場しているのは
ネット麻雀にある程度の経験があるプロばかりで
ルールも彼らがずっと打ち込んできているルールだ。

明らかにプロに一日の長があるルールに
天鳳位をアジャストさせようというイベントコンセプトに
僕はずっと強い疑問を持っている。

天鳳位というステイタスをあまりに安直に利用しているとしか
僕には思えなかった。

プロが上、リアルが上という発想で
こういうイベントをやってほしくない。

ネット麻雀特有のラグについても
こういうのは麻雀の強さとは関係ないからと言ったコメントもあった。

そうじゃないだろうと思う。

ラグをあえて見せるか、鳴き無しを押してラグを消すかは
対局者の戦術的、技術的選択の問題だ。

3455と持っていて4をチーする時に
メンツ構成を見破られないように
3545と並べておくのと本質的に全く同じだ。

リアルの理牌の仕方は技術で故意のラグ見せは技術ではないというのは間違っている。
リアル特有の技術、ネット特有の技術があるだけの話だ。

現在はリアルの麻雀とネット麻雀の融合という意味においては過渡期だ。
ネット出身のプレーヤーがどんどんリアルの世界に出ていくと同時に
リアルのプレーヤーもネットで研鑽しうる環境になりつつある。

どちらが上とかそういう話ではない。

今回天鳳位には天鳳位になるだけのフォームの確かさ、精度の高さを
十分に見せてもらった。

適応力についてはまた別の機会を楽しみにしようと思う。
麻雀打ちとしてのセンスの高さには感心させられたから
きっとどのルールにも本人次第で適応できるはずだ。

この経験が彼らにとって
新たな引き出しを手に入れる機会になればいいと思う。

同時にイベントとしてももっと洗練されていけばいいと思う。
2卓立てていた今までと違い、4戦打っても3時間もかからないわけだから
牌譜を用いた感想戦をスカイプなどでやってもいいのではないかと思う。

局面の再現性の高さと共有性の高さ。
それが天鳳の一つの大きな売りではないか。

ある程度の期間を使って行われるイベントにおいては
最初の想定をそのままはめ込むのは得策ではない。
失敗した点、改善できる点をフィードバックして
第二回からではなく、次節から生かしていったらどうだろうか。

とはいえ、何といっても、今回がほぼ初めてのイベントだ。
継続して行われることでイベントの完成度は上がるし
より適応できる打ち手がネットの世界から登場してくることと思う。

優勝争いとしては若干興が削がれた感が否めない。
けれど鈴木たろうの二度の国士聴牌や四回戦オーラスの逡巡、
小林の緩まない強さ、そう行った諸々をとても楽しませてもらっている。

次節以降も楽しみにしている。


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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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Twitter=@foolishowl0425

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