Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

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日本オープンを振り返る・2

正直言って負け試合を振り返るのは、
大小様々なミスを思い起こすことになるわけで
辛いと言うか、あまり筆も進まないものではある。

それでも期待し応援してくれた人がいるのだから
そういった人達に自分の戦いについて報告しておこうという気持ちは
やはり失ってはいけないだろうとも思う。

競技プロがこういった形で自戦記を書かないことについても
個人的にいささか不満に思う部分もある。
普及だのなんだのというのであれば
まず自分の闘牌について語るべきではないだろうかと思うのだ。

勝ち負けはもちろん兵家の常で
どちらに転ぶかはわからない。
結果論に流れてしまう側面もあるかもしれない。

がしかし、ニコニコ生放送などのコメントを見ていても
アマチュアの愛好家がプロに対して
どういったことを期待しているか、もう分かっているはずだ。

彼らの多くは、麻雀が運に左右される側面があることくらいは
既に重々承知の上だ。
その上で、どう考えどう戦ったかを彼らは知りたがっているのだ。

文章に書き起すのは確かにしんどい。
労力に見合わないと思うかもしれない。

でも、麻雀の競技プロを選んだという時点で
見合うとか見合わないとかいう視点は考えるべきではないのではないか。
僕はそんな風に思うし
僕自身はプロではなくても、そういう姿勢でいたいと思う。

もちろん、大事なのはどう戦ったかということであり
結果に対して謝る必要まではないかもしれないけれど。

実を言うと、一回戦と二回戦はトップだった。
出足好調というかこれ以上無いスタートだ。

一回戦で天鳳名人戦にも出ていらした須田プロと当たり
二回戦では先日の女流桜花位戦で優勝された魚谷プロとも当たった。
お二人とも実力は折り紙つきなわけで
その二人を相手にトップを取れて
内心では「これはいけるんじゃないか」と思っていた。

特に二回戦では一時期ダントツになった魚谷プロを捲くってのトップだっただけに
手ごたえというかいい感じで三回戦に臨めたのも確かだ。

がしかし、好事魔多しというか、その三回戦で痛いラスを引く。

東1局、出親で入った

六筒七筒八筒二索二索三索三索四索五索六索七索東東

このリーチに上家に追いかけられて
マンガンを親被りしてから歯車が狂う。

これ自体は良くあることなので何とも思わなかったのだけれど
今度は下家がツモ和了を重ねて
対面と完全にラス争いをする羽目になる。

今にして思えば、少し気持ちが焦っていたのかもしれない。

そこからリーチ二度空振りして
3着からも5000点以上離された状態で
南1局の親を迎えた。

ドラは南。

11巡目にこの形。

五萬七萬九萬六筒七筒七筒八筒八筒三索三索四索五索六索 ツモ九筒

直前に対面が切ったドラの南を上家がポンして
8mを手出しで2枚落としてきている。
6mは場に2枚。6pは見えていないけれど9pは場に3枚。

8mを鳴いても形式聴牌だから
結局降ろされてしまう可能性が高い。

であれば門前で聴牌した時だけ押そう、

そう考えた。
そして2枚目の8mを見送った直後に引いたラス9p。

これを押すかどうかの判断が間違っていただろうか。

ここまでの状況であれば
ラスを引かなければ、あるいは引くにしても大きなラスを引かなければ
勝ち残れる可能性は高くなっていた。

例年のボーダーは+60くらいだそうだし
今年が際立って高くなることはまずないわけだから。

がしかし、最後の親をラス目で迎えた時点で
気持ちが焦っていたような気は確かにする。
僕はこれをリーチに踏み切ってしまった。

どちらも2枚見えているなら当然カン8mに取る。
ドラを鳴いている上家の現物でもあるから
他家からこぼれて来る可能性もまずまずあるだろう。

9mを切ってカン6mに受けても役ありの変化には乏しいのだ。

がしかし、宣言牌の5mは上家のマンガンに刺さり
その半荘、僕は箱ラスを引かされてしまった。

もちろんその状況からでも勝ち残るチャンスはあるし
そこから立て直せるのが実力の証なのだろう。
ラスさえ引かなければいい状況なのであればなおさらだ。
自分が普段やっていることと同じ状況だ。

がしかし、続く四回戦は完全な空気ラスだった。
聴牌さえほとんど入らなかった。

結局四回戦を終えた段階でほぼプラマイ0。
続く五回戦はほぼトップ条件。
最低でもかなり大きな2着が必要で
マイナスしたらそこで足切りだ。

かなり追い詰められたのは事実だけれど
精神的には吹っ切れてはいた。
焦りや動揺はこの時点ではなかった。

そういったメンタル面に関しては
天鳳をやったおかげでかなり鍛えられたとは思う。
天鳳をやっている時と違って

「ふざけんなつの!」

とかは口に出来ないだけで
最善を尽くすことに注力する以外に無いのは
もう十分に学んだ。

けれど、現実は非情なもので、
東1局に早くもハネマンの横移動が発生し
トップを取るためには攻めざるを得なくなる。

そして東2局にハネマンを上がったばかりのトップ目の親が
追い討ちをかけるようにリーチをかけてくる。
そしてラス目の下家が明カンをして、カンドラを増やす。

僕の手牌はこう。

三萬四萬六萬六萬二筒四筒二索三索四索四索五索六索東 ツモ三筒 ドラ四筒六索

東は生牌で、リーチにもホンイツ含みで白と1mをポンしている下家にも厳しい。
がしかし、もう腹をくくって勝負をかけるべき手だ。

「リーチ」

東を叩き切る。
声はかからない。

1巡後、僕が引いてきたのは前巡に切った東。
それに今度は下家からロンの声が掛かる。

二萬二萬二萬八萬八萬東東 加カン一萬一萬一萬横一萬ポン白白白

リーチの直後に重ねた東がさらにすぐに山にあったわけだ。

僕の日本オープンは事実上ここで終わった。
そのあとも何回かチャンス手は入ったけれど
リーチをかけてはかわされる展開だった。
相手も競技プロだからそんなに甘い牌は打ってはくれないのだ。

五回戦を終えた段階で足切り。
他の天鳳代表もここで全員討ち死にとなった。

結果としては望ましいものではなかった。
それでも、こういった試みはどんどん行われていくだろうと思う。
天鳳がそれをやらなくなれば、他のネット麻雀サイトがやって
天鳳は多分時勢に置いていかれることになる。

対局後、他の天鳳代表の皆さんと軽く打ち上げのようなことをした。
皆さん結構遠方から来られていて、
そういう意味でもネット麻雀の良さのようなものを感じた。

だってもし天鳳が無ければ
僕は彼らと顔を合わせることはもちろん、
麻雀を打つこと自体無かったはずだから。

東北の大震災から1年。
次の日のサッカーの試合を見ていても思ったけれど
平常、ただそれだけで大きなことなのだと
この大会の時にも、終わった後の彼らとの会話でもつくづく感じた。

こういった機会を設けてくれた天鳳運営や主催のプロ麻雀協会、
そして協賛をしてくれたcisさんに
心から御礼を申し上げる。

とても良い経験をさせてもらいました。
ありがとうございました。


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Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

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Twitter=@foolishowl0425

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