Polyhedron

フットボールと天鳳と、時々アンダーグラウンド。

リアル麻雀

プロ協会の「雀王決定戦」
最高位戦の「最高位決定戦」
立て続けに二つ、競技麻雀の観戦に行ってきた。

所用の合間を縫ってだから少しだけしか見られなかったけれど
天鳳とも縁のあるプロが出ているので頑張って欲しいなと思いながら観戦していた。

がしかし、リアルの対局は、観戦に向かない。

手牌が見えるのは角度的に言って最大で二人までだし
椅子に座って飲み食いしながらというわけにもいかない。
誰かとわいわい喋ることもできない。

時間もネット麻雀の観戦に比べれば大幅にかかる。

自動卓とはいえ、牌山が上がってきて配牌を取り、理牌をして
摸打を数十回、長考混じりに繰り返す。
一打一打の摸打の間には、他家からの発声がかかるかどうかを一拍待つ。

誰かが和了すればそれぞれが和了の成立を承認し、
点棒の授受が遺漏無く行われてから
ようやく次の局に移る。
団体によっては、自動卓に牌を落とす前に洗牌(かき混ぜる)までする。

だいたい半荘1回60分以上はかかると思う。長引けば100分オーバーだ。
その間、立ちっぱなしになることだってわりと良くある。

何と言うか、対局者も大変だろうが観戦者も大変な思いをする。

それでも、その息をするのも憚られるような緊張感は
個人的には結構好きだったりする。

ただ、対局が終り、勝者と敗者が決まっても
その場では質疑応答はもちろん、感想戦のようなものも行われない。
何を思い、何を目指して、その息詰まるような摸打を繰り返したのか
こちらからは推測するしかない。

せっかく著名なプロの戦いを見る機会があっても
それを振り返る時間が持てなければ少し惜しいなとも思う。

数日後、場合によっては数週間後にHPに掲載される観戦記を見ても
知りたいことが書かれているとは限らない。
ネタなのか本気なのか良く分からないような血液型の話が載っていたりすると
やはりその次も読んでみようかという気持ちにはなかなかならない。

それは記録の面にも言えることだ。

タイトル戦の決勝にもなると、記録として牌譜を採譜する。
1人の対局者に1名ずつ、採譜者が付く。
驚くことに、採譜は未だに全て手書きだ。
僕もホンの少しだけ競技の世界を覗いたことがあるのだけれど
実に25年前と全く同じことをしている。

その手書きの牌譜を「パイフン」というソフトに手入力して
ようやく何とか見られる状態になる。

その再現性の低さからなのか、
あるいは単に面倒だからなのか、
対局者の思考などが細かく解説されることはほとんどない。

例えば今日、最高位決定戦の第二節、
最初の半荘の東1局で
起家になった佐藤プロは8巡目に

二萬四萬二筒四筒六筒八筒九筒九筒二索三索四索五索西ドラ九筒

この形になって上家から出た三筒をスルーして、
次巡に出た七筒をチーしていった。

そして最終形はこうなった。

二筒四筒九筒九筒二索三索四索 ロン三筒 チー三萬横二萬四萬 チー七筒横六筒八筒

上家のリーチを受けた後、数巡押した後のことだった。
結果論だけ言うなら、リーチ棒は得したけれど、リスクを増やし和了を遅らせたことになる。

僕なんかだと三筒に喜んで飛びついてしまうけれど、
ドラ近辺の七筒が出にくくなると思ったのかなとか
上家の現物で待ちたかったのかなとか
そういうところはこちらは想像するしかない。

ここまでトータル4位で首位と100ptほど離れていることが
何か影響したのかもしれない。

ピンズの切れ方一つで大幅に対応が変わってくるところだろうけれど
場況などは全て記憶できるはずも無い。

だから、率直に言うならば、天鳳名人戦などにおいても
自戦記や解説などをどんどん発表してほしいし
今発表されている自戦記や質疑応答などについては
とても関心を持って読ませてもらっている。

もちろん手の内を全部明かしたくないとか
それぞれ思惑はあると思うので
こちらの勝手な願望に過ぎないのだけれど、
ネット配信が一気に普及したように
リアルの牌譜などもいずれもっと見やすくなるといいなと思う。


ともあれ、やっぱり麻雀は面白いなと僕は思うし
麻雀を愛する人たちが集まっている場というのは
それだけでいいもんだなと思ったりもする。

ネットにはネットの、リアルにはリアルの良さがある。
非喫煙者の僕にとっては、タバコの臭いだけは良さに含めるのは抵抗あるけれど。

發王位戦の天鳳予選が11月から行われるけれど
勝ち上がった人には是非出場してそれを味わって欲しい。
健闘を期待します。

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鬼打ちについて思うこと

数多く打つ、ということについて、
個人的にそれ自体にある種の敬意を持っている。

それはやはり、誰にでもできることではない。

そして強くなるためには、ある程度の打数をこなすことも大事だと
僕自身はずっと思っている。

ゴルフであろうと野球であろうと、あるいはテニスや卓球であろうと
自分のフォームを固めようとすれば
気が遠くなるほどの素振りをする。
サッカーやバスケットであればシュートを打つ。

麻雀だって似たようなところはある。

ある牌姿、ある場況になった時に何を切るかというのは
類型を数多く積み重ねることで反射的に最善手を選べるようになる。
天鳳のように時間制限があればなおさらだ。

理論だけを学んだところで
それは即座に実践を保証するものではないのだ。

その理論を身に付けたと言うためにはやはり反復という作業が必要であるはずだし
膨大な数の反復をこなしたという事実そのものが
苦しい状況で自分のメンタルを支えてくれることもあるだろう。
そしてそのメンタルが自分のフォームを支えてくれる。

昔に比べれば、麻雀が強くなるための環境は整ったと思う。

麻雀という、荒涼とした大地を旅していくための地図やアイテムは
近年一気に増えたのではないだろうか。

凸本、福地本に代表される戦術本(最新刊は買ってないけどw)、
プロや強豪が戦っている様をリアルタイムで見られる配信、
自分の牌譜を見直すこともできるし
それを元に誰かにアドバイスを求めることもできる。

一定以上の水準の打ち手になるための環境は
昔とは比較にならないくらい整っていると言っていいはずだ。

ただ、時々思うことがある。

その環境を鬼打つ際に果たして十全に生かしているだろうかと。
ただ闇雲に打っているだけにはなっていないだろうかと。

武器は武器として
防具は防具として
薬草や聖水は回復のためのアイテムとして使わないといけない。

きちんとマップを見て、地形を読み取って進んで行かなければいけない。

モンスターに出会って、どくけし草を振り回しても
それはモンスターを倒してはくれないし身を守ってもくれない。

鬼打つだけの情熱があり、
それを可能にする時間と体力を持ち、
必要十分な知性を備え、
切磋琢磨できる仲間がいて
地図や薬草、食料も背中の袋にたくさん詰まっている。

なのに自分がどこにいて、どこに向かっているのか分かっていないまま
背中の袋に手を突っ込んで、最初に指に触れた物を手当たり次第に振り回しながら
闇雲にあたりを駆け回っているような打ち手を
実を言うと時々見かける。

もちろんそれは余計なお世話だ。

たとえそうだとしてもいつかどこかにはたどり着くだろうし
何かを得ることはできるだろう。
行きたい場所、欲しい物ではなかったとしてもだ。

できることなら時々立ち止まって
自分の位置や進む方向を確かめたり
街の人の話を聞いてみたりするといいんじゃないかというだけの話だ。

それにだ。

アラスカのゴールドラッシュのように
偶然通りがかった荒地の峡谷にある川で水を飲もうとして
川底に砂金を見つけることだって
もしかしたらないわけではないよね。



だから・・・




さぁ  打とうぜ。


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敗軍の将こそ語れ(第二回天鳳名人戦第二節)

昨年に引き続き開催されている「天鳳名人戦」。

この手のイベントは最初は注目されていても
次第に飽きられていくという危険を常に孕んではいるのだが
個人的には今回も非常に大きな関心を持って見ている。

というよりも、むしろマンネリ化するくらい継続してやってほしいとすら思う。
トッププロとトップアマがリーグ形式で行う真剣勝負の場、というのは
何だかんだ言って他には見られないものだから。

運営にしたっていろんな問題点を改善したり
飽きさせない工夫をする経験を積むことで
イベントのあり方についてのノウハウを蓄積できるだろう。

実際今期についてはラスに少しマイナスを加重するという形で
天鳳から選抜されてくるプレイヤーが適応しやすくしている。

それと同時に面子も今期は鳳凰卓選抜を行うことで
天鳳位だけでないユーザー選抜の枠を作っている。
結果としてより身近なイベントになっているという印象はある。
そうやってより洗練されたイベントとして定着していけばいい。

さてそれ以外の面子についてだ。

多井隆晴プロが今期も出場している。

前回は冴えない成績でずいぶん叩かれたりもしていた。
僕はプロのリーグ戦やタイトル戦の観戦も時々行ったりするけれど
多井さんの対局も観戦したことがある。

プロの間では評価が高いと言われているだけあって
その時も僕以外にもギャラリーを何人も背負って打っていた。

でもこの人ほどプロ内の評価と天鳳クラスタ内の評価が乖離している人も
ちょっと珍しいのではないだろうか。

それは結局のところ、ご本人の発信力に問題があるような気はする。
なぜそう打ったか、どんなことを考えていたのかという部分において
負けた側が語らないと評価は当然下がるだろう。
神視点で見ている観戦者からすればそれは当然のことだ。

「いや、そういうのは飯の種だから明かさないんだ」

というのであればそれもしょうがないのかもしれないけれど
大きな舞台での結果が伴わないのなら意味がないようにも思ったりする。

今回もいくつか疑問手があった。

ooi1.jpg

ここから6sを切ってのテンパイ取らず。

(*´ω`*)?

3着目との点差は7300点。

ドラを引く、あるいはカンチャン受けになる牌を引いてから
リーチをかけてツモるとラス抜けだけれど
それならツモか直撃&裏ドラ1枚に期待した方がいいのではないか。

赤5sかカン材の南を引けば裏ドラは要らないわけだし
親以外は無理に押してくることはなさそうな点数状況でもある。
リーチをかけて上2人(あわよくば親も)を降ろしておいて
残り14,5回のツモに賭けるというのはそれほど損な選択ではないだろう。

結局この後ごちゃごちゃとこねくり回した挙句
リーチも打てないままにラスで終了した。
何やってんねんと観ている人は思ったはずだ。

そして次戦。トップ目の親。

ooi2.jpg

打6p。

(*´ω`*)?

5pのアンコを固定する理由が全く分からない。
トイツ手の決め打ちをするにしても、だ。

結局この局は8p単騎になって
マーク2から上家とダブロンで和了したのだけれど

ooi4.jpg

はっきり言えば結果オーライにしか見えない。

だってタンヤオ手ではない仕掛けで6p手出しの後の9p手出しって
8pはむしろ警戒されるんじゃないのかって思うから。

そしてマーク2が2000点持ちのトビ寸になってからの3本場。

ooi3.jpg

この4mをスルー。
手の内がドラ色だらけになることを嫌ったのだろうか。

ちなみにこの4mを引いてチーテンを取っておくと

ooi5.jpg

上家のドラを食い取って2000オール+3本場でトップ終了になっているけれど
その結果論を抜きにしても、さらにここから上家が切った5pもスルーしていた。

最強最速(*´ω`*)?

まさかこのポンテンは見落としていないよね?
ドラ引きのフォローも残っているし、
(残っているどころか66888pの形はドラが何枚来ても全部使い切れるお得な形だ)
さすがにテンパイ入れていいんじゃないのかと思う。

ここから面前で仕上げてリーチをかけてツモって素点を叩くのも
置かれた状況からすれば悪いとは思わないけれど
何にせよ本人が積極的に語らないのならそれは伝わらない。

僕はこう見えても麻雀プロに対しては好意的な方だ。
好意的と言うよりは、一定の敬意を持って常に接している。

それは、麻雀という埒の明かなく食えもしないゲームに対し
揶揄や嘲笑を時に受けることも承知の上で人生を賭けるという
自分には選べなかった道を選んでいる人に対する敬意だ。

もちろんプレーヤーは自分の好きなように打てばいいのだけれど
打った結果で賞賛を受けようとするのであれば
打った結果で批判を受けることも覚悟すべきだと思う。
賞賛しか受け付けないなんてことは許されない。

また、プロとして戦術を語ってきたのであれば
その戦術はさまざまな角度からの評価の俎上に常に乗せられてしかるべきだ。

自分自身で検証する、あるいは下された評価に反論する手段は自分で作れる。
ブログでも配信でもいくらだって出来る時代だ。
PCに疎いとかそういうのは言い訳に過ぎない。

もちろんそれが単なる言い訳に終始してしまっては逆効果だろうけれど
観戦しているアマチュアはもうほとんどは承知しているのだ。

短期の結果だけではプレーヤーの技量は測れないということを。

だからこそプロは単なる結果だけではなく
その思考過程を明らかにすることでその存在意義を発揮できるのだと思う。

そういう発信力を持ったプロが
これからのプロに求められているのではないかと
僕は個人的には思ったりする。

並居るAリーガーを押しのけてCリーガーがゲストや解説に呼ばれているのって
結局はそういう発信力が評価されているからだと思うから。



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身体で覚える

先日のゲストの時の話。

実に多くの方が、わざわざ来てくれた。
中には打てなくてもとりあえず行ってみようということで
お店に見学の可否を尋ねられた上で来てくださった方もいた。

僕など見ても致し方ないだろうとは思うのだけれど
そのご厚情には深く感謝するしかない。

もちろんお店にとってはその時点ではお客ではないけれど
天鳳ユーザーをゲストで呼ぶという試みをする上で
その日にとどまらない長期的な視点で見てくださったのだろう。
それにももちろん感謝せねばなるまい。

基本的にゲストの間はずっと打つことになっていたのだが
卓組の都合上、若干間隔が空くことがあって
その時にいらしていただいた方と雑談をする時間があった。

その中で、麻雀が強くなるにはという話題が出た。

例えば戦術書を読んだりあるいは上級者に添削を受けたり
何切る問題を解いてみたりと
そのアプローチはいろいろとあるだろう。

けれど、結局の所、理論を学ぶだけでは
それを生かすことは出来ないと僕は思うし
そういう旨の答えを返した。

戦術書にしても添削にしても
そこに書かれているのはいわば理論、原理原則であって
理論を現実に実践していくことや
その原理原則が当てはまる局面と当てはまらない局面を見分けることは
自分で判断し身に付けていかなければいけない。

例えば関連牌の枚数がどれくらい場に見えているか把握するのだって
実際に自分でやってみて慣れていかないと
いざいきなりやってみようとしても時間がかかったり見落としたりするはずだ。

学習と習得の間にはやはり「実践」「反復」
そしておそらくは「反省」という過程があるのだ。

そういう意味で言えば、天鳳というのは
強くなるためには理想的な環境だ。

僕が学生の頃は、そういうネット環境なんてなかったから
麻雀を打つといえばそれは当然リアルであり
大隈商店街のしけた雀荘に仲間と集まって夜通し打つしかなかった。

貧乏学生ながら、そこには幾ばくかレートが乗せられていたから
負けが込めばパンクということになる。

一日二日であれば借りも利くけれど
帳面博打がギャンブルを嗜む上で基本的な禁忌であるというのは
青二才ながらも皆承知はしていたから
その借りを返すまでは打ちたくても打てない。

反復も何もあったものではない。

それに加えて局面を振り返ろうにも
徹夜明けの疲れた頭では細部は当然うろ覚えになる。
帰りの電車の中でああでもないこうでもないと言ったところで
正解や最善手を導くための材料そのものがない。

溶けるように寝て起きる頃には綺麗さっぱり忘れている。

いつでも打て、どれだけ打っても月に500円、
さらには牌譜も全て残すことが出来るというのがどれほど恵まれた環境なのか
リアルの麻雀をされない方でもお分かりいただけるだろう。

ゲストで呼んでいただいた遊図さんは
ゲーム代も300円とテンゴ雀荘の中でも破格の安さだけれど
それとてラスを引けば学生にとってはそれなりに痛いものになる。

実を言うと、遊びに来てくれた方の中に
1回ラスを引けばもうパンク、という方がいた。

「いや、三鷹に来るまでの電車賃ももぶっちゃけ痛いって言ってました」

などと彼の知人が笑いながら仰っていたけれど
同じように貧乏学生だった僕には
その1戦の重みがとても良く理解できた。

(まぁそんなことを言いつつも、
彼は同じように来店してくださっていた十段様と同卓するという
若気の至りというか期待値度外視の行動を取っていたのだけれど
その無鉄砲さ、思い切りの良さも若者らしくて嫌いではないw)

結局彼とは同卓はできないままだったが
鳳凰卓で打てるのだから別に大した問題ではないだろう。

いずれにしても、どれだけ打っても月500円、
さらにきちんと選別された面子と打つことができる環境というのが
学生にとって強くなるためにどれほど大きく寄与するだろうと
周りの制止を振り切って朝から鬼打ちをしている彼を見て
僕はふと思ったりした。

とは言え、学業が本分である彼に言葉をかけるとすれば
(彼がこのブログを見ているかどうかはともかくとして)

「ほ、ほどほどにな」

というものに、それはやはりならざるを得ないのだけれど。



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広告出稿

三鷹の雀荘遊図さんの広告が天鳳ランキングサイト(男冥利.com)に掲載されました。

otokomyouri.jpg

福地先生はこの画像よりも大幅にスッキリされたようではありますがw


近代麻雀にも広告が掲載されていますが
7/29の12時からゲストとしてお邪魔することになっているので
お暇な方は一緒に打ちましょう。

もちろんその日に限らず男冥利ユーザーの方は
日頃からのご愛顧のほど、よろしくお願いします。

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プロフィール

omoteura

Author:omoteura
天鳳で日夜遊ぶ柏レイソルサポーター。

天鳳(鳳凰卓東風戦)の段位は現在八段。

tenhou_prof_20100117.jpg

アングラ小説はリンクから。
Twitter=@foolishowl0425

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